同僚女性にケガ 指宿市の男性教諭 停職1か月の懲戒処分

2020年12月3日(木)19時53分
同僚女性にケガ 指宿市の男性教諭 停職1か月の懲戒処分
「ブラジャーのすぐ下を触られてびっくりした。何が起こっているのか全く分からなかった。声も出なかった」カメラの前で当時の状況を赤裸々に語る女性。指宿市の男性教諭(36)が同僚の女性教諭(20代)にケガをさせたとして、傷害の疑いで書類送検された事件。県の教育委員会は3日、この男性教諭を停職1か月の懲戒処分にしたと発表した。
「後ろからわき腹をなでるように触られて怖くて声も出なかった」こう話すのは指宿市内の小学校で働く女性教諭Aさん(20代)だ。2020年9月、同僚の男性教諭(36)から体を触られるなどして、腕に全治2週間のケガをした。
当時、Aさんを指導する立場だった男性教諭から「果物を自宅に取りにきて」と自宅に誘われたAさんは、果物をもらった後すぐに帰ろうとしたが男性教諭は、腕を引っ張るするなどして、帰ろうとしたAさんを部屋に連れ戻そうとしたという。Aさんは取材に対し「右手を引っ張られてもみ合いになった。引き寄せられてふらついたときにドア側に男性教諭が回って鍵を閉めた。監禁されたと恐怖心があって怖くて震えていた」と話した。
後日Aさんは指宿警察署に被害届を提出。鹿児島地検によると11月24日付けで男性教諭は傷害の疑いで書類送検された。児童を教える立場にある教諭が起こした今回の事件。
県の教育委員会は3日、男性教諭に対し、Aさんに傷害を負わせると共に精神的な苦痛を与えたとして、停職1か月の懲戒処分にしたと発表した。男性教諭は「私自身の軽率で常識に欠ける行為により、女性をはじめ、ご家族及び関係者の方に多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げる」とコメント。3日付で依願退職したという。
今回被害にあったAさんは医師からPTSD(=心的外傷後ストレス障害)の診断を受けていて、現在療養のため、仕事を休んでいるという。
男性教諭の懲戒処分を受けて小学校は、「答えることは何もない」とコメントしている。
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