研究費不正支出で解雇

2020年11月24日(火)20時20分
京大霊長類研究所 不正支出で懲戒解雇
サルの研究で知られる京都大学霊長類研究所の元所長らが研究費を不正に支出した問題で、京都大学は関わった元所長の教授ら2人を懲戒解雇処分としました。
霊長類研究所元所長の松沢哲郎特別教授(70)らは、2011年度から2014年度の間、チンパンジー用の飼育施設の工事などをめぐり、業者との取引について架空取引などを繰り返し約5億円の研究費を不正に支出していたことが明らかとなっています。その後、会計検査院の調査結果が報告され、総額で約11億円もの不正支出があったこともわかりました。京都大学は24日、不正に関与した松沢哲郎特別教授と友永雅己教授(56)の2人を懲戒解雇とした他、不正に関わった教授や職員合わせて4人を停職や戒告の処分としました。京都大学は「あってはならない事態が発生したことを真摯に受け止め、全学をあげて再発防止に取り組む」とコメントしています。
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