通勤中、男児はね無届け 公立小教諭を減給の懲戒処分

2020年6月16日(火)09時50分
通勤中、男児はね無届け 公立小教諭を減給の懲戒処分
長崎県教委は15日、昨年10月上旬に車で通勤中、勤務先の長崎市内の公立小に通う当時小学1年の男児と衝突し、警察への報告義務や救護措置義務を怠ったとして男性教諭(35)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。管理監督責任を問い、男性校長(59)も同日付で戒告の懲戒処分とした。
県教委によると、教諭は衝突後に男児に目立ったけががないことを確認したが、警察などに通報しなかった。報告を受けた校長は警察への通報や病院に連れて行くことを指示しなかった。学校から連絡を受けた保護者が病院に連れて行き、左脇腹と左脚の打撲で全治約1週間と診断された。保護者は県警に被害届を提出。今年3月、教諭は道交法違反罪で長崎簡裁から罰金33万円の略式命令を受けた。
教諭は「気が動転してしまった。学校に報告しなければという思いが強く、病院に連れて行くことは考えなかった」、校長は「自分の危機管理意識の低さが最大の原因」などとそれぞれ話しているという。
県教委は「被害を受けた児童および保護者、県民に心よりおわび申し上げる」。市教委は「被害児童や保護者の心に寄り添った対応ができなかった」としている。
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