校長が守秘義務違反

2020年3月12日(木)20時05分
仙台小2女児と母いじめ苦に無理心中 守秘義務違反などの疑いで校長書類送検
仙台市泉区の市立小2年だった女児(当時8歳)と母親(同46歳)が2018年11月、同級生らによる女児へのいじめなどを苦に無理心中したとされる事件で、宮城県警泉署は女児が通っていた小学校長の女性を地方公務員法(守秘義務)違反と、同市個人情報保護条例違反の疑いで仙台地検に書類送検した。送検は9日付。
送検容疑は、いじめの加害者側と被害者側の保護者同士が面談する前に、いじめられている女児の母親から渡された質問事項などを記載したメモを加害者側の保護者に無断で渡し、公務員としての守秘義務に違反したなどとしている。
遺族によると、女児は18年春ごろから同級生からいじめを受けるようになり、同7月、両親はいじめたとされる児童の保護者との面談を学校側に要請。母親は面談の前に、質問内容について相談するメモを学校長に手渡したが、学校長はそのメモを相手側の保護者に渡していた。
その後もいじめは改善されず、同11月29日、女児の父親が自宅で2人が死亡しているのを発見した。県警は母親が女児を殺害した後に自殺したとして、19年3月、母親を殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検した。父親が同8月、学校長を県警に刑事告発していた。
- 関連記事
スポンサーサイト