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試験中のトイレ退室は1割減点

京都新聞
2019年10月10日(木)8時00分

試験中トイレ退室の生徒は1割減点 校長「非人権的な規則」と取材受け廃止に、滋賀の県立高

 滋賀県立八幡工業高(近江八幡市)で、定期試験中にトイレに行くため退室した生徒に対し、試験の得点を1割減点していたことが9日分かった。10年以上前からの同高の独自規則といい、同高は8日に始まった中間考査からこの規則を廃止した。

 同高によると、規則は試験中に途中退席する生徒が多かったことから設けられた。校則ではなく、試験前に教員が生徒に口頭で伝えていた。内申点をつける際、途中退室した1科目ごとに実際の得点を1割減らして評価していた。本年度は1人、昨年度は延べ9人が対象となったが、学校側は「評定が下がったことはない」としている。

 生徒が退室を申し出た場合、試験監督は「点数が減るが良いか」と確認した上で、トイレまでついて行く形をとっていた。

 同高は、京都新聞社が4日に取材を申し入れた後、規則の廃止を決めた。規則が設けられた時期や詳しい理由は、教員が異動したため分からないという。

 在校生の一人は「おなかが弱く、我慢するのがきつかった」と体験を話す。母親は「内申点は就職や進学などに関わる大切なもの。保護者は規則があることも廃止になったことも正式に聞かされておらず、おかしい」と憤る。

 取材に対し、中辻仁史校長は「生徒に我慢を強いた非人権的な規則だった」と認めた上で、今後「むやみやたらに途中退席する生徒が出ない方法を考えてから、生徒と保護者に経緯を説明したい」と話した。

 滋賀県教育委員会は「県内各校に対し、時代に合っていない規則がないか確認するよう呼び掛ける」としている。
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