守山東中学校 生徒の火傷を隠蔽し不適切発言

2019年08月09日(金)19時17分
火が中2生徒に燃え移る…学校で野外学習の“ファイアトーチ”練習中に腕ヤケド 学校側「罰当たった」
名古屋市の守山東中学校で、野外学習で披露するトーチの練習中、中学2年の男子生徒が腕にヤケドをしていたことが分かりました。学校はこの事故を教育委員会に報告していませんでした。
7月26日に撮影された映像。校庭でファイアトーチの練習をしています。すると…。
「ついた!ついた!手についた!危ない危ない!」
生徒の服にトーチの火が…。
(リポート)
「こちらの運動場でトーチの練習をしていた男子生徒の服に、トーチの火が燃え移ったということです」
動画が撮影されたのは名古屋市の守山東中学校。
関係者によると、7月26日午後4時ごろから、中学2年の生徒10数人が参加して、『ファイアトーチ』の練習が行われていました。
ファイアトーチは名古屋市内の多くの市立中学校で、2年生の時に豊田市稲武町で行われる野外学習の際に披露されます。
夏休み中のこの日は生徒10数人が教師の付き添いのもと練習していましたが、その練習中に男子生徒(13)の服にトーチの火が燃え移ったということです。
右腕の部分が燃え破れてしまった上着…。事故の当日、男子生徒が着ていた服です。男子生徒は右腕にヤケドをし、今も病院に通っています。
しかし、学校側から保護者に対し、信じられない発言が…。
<録音された学校側の発言>
「『ちょっと練習した日数が少なくて罰が当たっちゃったかもしれんね。次からはミスなくやれるときは頑張っていこうね』という形で『罰』と言った気もするんですけど。(Q.言ったということですね?)はい」
「罰が当たった」…ケガをした生徒に対して、あまりにも配慮を欠いた発言です。
また、守山東中学校は市の教育委員会に報告をしないまま今月3日からの野外学習を実施。トーチの演技も予定通り行い、男子生徒は見学していたといいます。
この対応について学校は…。
守山東中学校 浅井校長:
「こちらの配慮不足だったと思います。もう少し早く連絡しなきゃいけなかったんですけど、ケガの程度も最初はそこまでとは思っていなくて(市教委には)連絡はしなかった」
市教委も、保護者からの連絡で事態を把握したといい、関係者によりますと、男子生徒の保護者は「学校の対応には誠意が感じられない」と話しているということです。
説明を求める保護者に学校側が言った言葉…。
<録音された学校側の発言>
「学校は隠ぺいはしません、というのは信じていただきたい」


2019年08月17日(土)12時40分
中2生徒のヤケドうけ…火がついた棒振り回す演舞『トーチトワリング』 市教委が今年度の禁止を通知
名古屋市守山区の中学校でトーチトワリングの練習中に生徒がやけどしたことを受け、市の教育委員会が小中学校と高校に対し、今年度の演舞の実施を禁止する通知をしていたことがわかりました。
7月26日、名古屋市守山区の守山東中学校で先端に火がついた棒を振り回す「トーチトワリング」を練習していた2年生の男子生徒が右腕をヤケドする事故が起きていました。
これを受け、市の教育委員会は8月13日付で名古屋市立の全ての小中学校と高校に対し、今年度はトーチトワリングの実施を禁止する通知を出したということです。
理由について市教委は「現状では安全が確保できないため」としています。
名古屋市では、連帯感を養うことなどを目的に、ほぼ全ての中学校と一部の小学校で野外学習の際にトーチトワリングを行っています。

2019年08月23日(金)01時08分
火ついた棒使う演舞の練習で生徒ヤケド…中学校で緊急保護者会 経緯や市教委への報告遅れ等説明
名古屋市守山区の中学校で男子生徒がトーチトワリングの練習中にやけどをしたことを受け、22日臨時の保護者会が開かれました。
名古屋市守山区の守山東中学校では7月26日、先端に火がついた棒を使って演舞する「トーチトワリング」を練習していた2年の男子生徒(13)が右腕をヤケドする事故が起きていました。
22日午後7時から開かれた保護者会にはおよそ200人が参加し、学校側から男子生徒がヤケドした経緯や教育委員会への報告が遅れたことなどについて1時間半あまりにわたって報告されました。
保護者:
「今後こういう風にやるという明確なものも出してもらえないし。ただやめますとか、こういうところがミスでしたとか、あとは結局起こったことの謝罪ばっかり」
この事故を受け、市教委は今年度火をつかったトーチを取りやめるよう、市内すべての小中高校に通達を出しています。

2019年8月27日(火)19時36分
トーチでやけど、灯油絞らず練習か マニュアル不徹底
名古屋市立守山東中学校で火のついたたいまつを回す「トーチトワリング」の練習中に男子生徒がやけどを負った事故で、学校が市教育委員会のマニュアルを守っていなかった可能性が高いことがわかった。27日の市議会委員会で、市教委が学校への聞き取り調査の結果を明らかにした。
事故は7月26日に起き、2年生の男子生徒が校庭で練習中、服の袖に火がついて腕にやけどを負った。今月27日の市議会教育子ども委員会で、市教委の加賀幸一・指導室長は「マニュアルで、灯油はタオルに染み込ませた後、手で絞らなければならない。それが行われていなかったことが事故につながった最大の原因ではないかと考えている」と述べた。また、やけどを負った生徒以外にも、灯油がトーチ棒を伝って手に垂れたと証言した生徒が約10人いたことも明らかにした。ほかにも、生徒が着ていた衣服の素材を確認していなかったり、消火用のバケツがすぐ手の届く場所になかったりしたこともわかった。加賀室長は「学校の危機管理が乏しかったことは否めない。教委としても申し訳ない」と陳謝した。
市教委が事故を受けて全市立小中高校に調査したところ、やけどや火に触れるといったトーチに関する事故が2017年度は7件、18年度は16件、19年度は14件起きていたという。
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