書類偽造で停職

2019年6月14日(金)20時30分
生徒に給食費返したい 女性教諭が無断で書類作成
休学中の給食費を生徒に返そうと、申請書類を無断で作成したなどとして、神戸市教育委員会は14日、定時制の市立高校の女性教諭(60)を停職1カ月の懲戒処分にした。教諭は「生徒のためにしたことだが、いけないことだった」と反省しているという。
市教委によると、女性教諭は昨年度、生徒4人が休学したため、給食費を返還するための校内書類を作成。別の生徒2人についても、無断で国の奨学金の申請書に記入・押印した。
いずれの書類も生徒名の押印が必要だったが、ゴム印を1字ずつ組み合わせて使う印鑑作成キットを利用。キットは20年以上前から学校にあったという。
奨学金の書類は、不正を知った別の教諭が提出させなかったが、給食費については4人に最大5600円が実際に返された。
保護者からは「知らん間にそこまでしてくれたんか」と感謝の声もあったというが、市教委は「善意でしたこととはいえ、書類を偽造するなどもってのほか」としている。

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