研究費不正使用で出勤停止

2019年05月22日(水)09時04分
山形大、農学部教授を懲戒処分 研究費を不正使用
補助金として国などから支払われた研究費のうち、研究室の旅行や歓送迎会の費用などとして約142万円を不正使用したとして、山形大は21日、農学部の50代男性教授を出勤停止5日の懲戒処分にした。一部で実態と異なる報告を行うなどし不正受給した分もあったとしている。教授の私的流用はなかったという。
同大総務部によると、教授は学生に指示し、研究のための人件費として支払われたアルバイト料を研究室の学生活動費として集金、管理して使っていた。2011~17年度の7年間で国の大学改革推進等補助金や同大農学部地域産学官連携協議会の助成金などから142万8500円をプール。一部で学生に実態と異なるアルバイトの出勤簿も作成させており、同大は不正受給としている。
同大の聞き取りに対し、教授は不正を認めた上で「学生同士のコミュニケーションが重要だと思い、懇親会などに参加しやすくするためだった」と話している。昨年2月の内部通報をきっかけに調査を続けてきた。小山清人教授は「深くおわびし、再発防止に努める」とのコメントを発表した。
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