野球部の顧問が体罰

2018年10月31日(水)15時18分
野球部顧問、男子部員の首の根元つかみ支柱に
兵庫県高砂市の市立中学で、野球部の顧問を務める30歳代の男性教諭が、中学2年の男子部員の首の根元をつかんで支柱に押しつける体罰をしていたことがわかった。市教委は取材に対し、「体罰にあたると考える」と認めた。今後、県教委が処分するかどうかを判断する。
市教委学校教育課によると、男性教諭は6日午前9時30分頃、学校のグラウンドでの練習中、男子部員の態度に立腹し、首の根元をつかんで屋根付きベンチの支柱に押しつけ、首付近を圧迫した。男子部員にけがはなかった。
男子部員の保護者が9日、学校に相談。男性教諭は後日、保護者らに謝罪した。男性教諭は野球部の指導から外れ、副顧問が代役を務めている。男子部員は通学はしているが、部の練習には被害を受けた翌7日から参加していないという。
学校は保護者から相談を受けたにもかかわらず、市教委には報告しなかった。25日に県教委に匿名でこの体罰について情報が寄せられ、県教委播磨東教育事務所から連絡を受けた市教委が学校に問い合わせ、同日夕に事態を把握した。
市教委学校教育課の担当者は「学校から報告がなかったのは遺憾」と不快感を示し、「男子部員と保護者におわびする。体罰は絶対に許されない行為で、信頼回復を図るため、体罰防止の指導を徹底する」と話している。
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