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中2が自殺、「教師の指導や叱責でストレス」

朝日新聞
2017年10月15日(日)23時43分

中2が自殺、「教師の指導や叱責でストレス」 福井

 福井県池田町教委は15日、町立池田中学校で2年の男子生徒(当時14)が今年3月に自殺したと発表した。担任と副担任から厳しい指導や叱責(しっせき)を繰り返され、精神的なストレスが高まったことが大きな要因だと結論づけた。内藤徳博教育長は「大変深く反省している。学校の対応に問題があった」と謝罪した。

 町教委によると、生徒は3月14日午前8時ごろに登校後、姿が見えなくなった。校舎脇に倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認された。遺書とみられるノートがあったという。生徒は校舎3階の窓から転落したとみられ、町教委は4月、有識者らによる調査委員会を設置。ほかの生徒や遺族らから聞き取るなどして、生徒が死に至った背景などを調べてきた。

 調査委員会の報告書によると、生徒は昨年10月以降、宿題提出の遅れや生徒会活動の準備の遅れなどを理由に、担任や副担任から繰り返し叱責を受けた。今年に入っても、役員を務めていた生徒会を辞めるよう担任から叱責され、副担任の執拗(しつよう)な指導も続いた。

 報告書は「大きな精神的負担となるものであった」と指摘。指導に対し、生徒が土下座しようとしたり過呼吸を訴えたりしたことが「追い詰められた気持ちを示すものだ」とした。いじめが疑われる点もあったが、いじめによる自殺ではないと判断したという。

 生徒はこうした指導などについての不満を家族に相談。家族から事情を訴えられた担任は、対応を約束したが、適切な対応を取らず、副担任と叱責を繰り返したという。

 生徒の自殺について、町教委は15日夕、保護者への説明会を開いた。その後、記者会見した調査委員会の松木健一・福井大大学院教授は「叱責を繰り返したことは指導の範囲を超えていた」と述べた。


毎日新聞
2017年10月18日(水)08時30分

福井・中2自殺
校長や教頭が叱責やしつこい指導目撃


校長は記者会見では「把握せず」 調査委の報告書で判明

 福井県池田町の町立池田中学校(生徒数40人)で今年3月、2年の男子生徒(当時14歳)が校舎3階から飛び降り自殺した問題で、生徒が担任から大声で叱られたり、副担任から理詰めでしつこく指導されたりしている場面を、校長や教頭が目撃していたことが分かった。毎日新聞が入手した有識者による調査委員会の詳細な報告書で判明した。調査委は「問題意識を持っておらず、管理職としての職責を果たしたとは言えない」と厳しく断じている。堀口修一校長は15日の記者会見で「(報告がなく事態を)把握していなかった」と述べていた。

 報告書は9月26日付で57ページ。それによると、校長は男子生徒が3月上旬から朝のあいさつ運動に来なくなったことに気づいており、校長も教頭も担任が大声で男子生徒を叱る場面を見たことがあった。教頭は副担任の男子生徒に対する指導を何度も見ており、指導の融通の利かなさを認識していた。これらの事実から調査委は「男子生徒が担任と副担任から指導・叱責される状態が続いており、問題がないか疑問を持つのは自然。報告がなくとも実情を調査すべきだった」としている。

 また、担任や副担任による指導・叱責は職員室でも行われ、特に担任の大声での叱責は他の教員も認識していた。担任に「そんな強い口調で言わないといけないのか」と聞いたり、「指導が伝わっていない」と心配したりする教員もいたという。

 大声での指導について担任は同僚に「それだけ(生徒に)言わないと分からない」と話し、「指導方法を考えないといけない」と指摘を受けても「手加減している」と発言していた。

 報告書は、担任や副担任のこうした叱責による精神的なストレスなどが自殺の原因となったと認定している。

 自殺後の学校の対応についても検証。直後は遺族に十分な説明がなかったが、自殺から13日後に校長が遺族のもとを訪れ、「学校で起きたことは私の全責任」と謝罪したとしている。

 男子生徒の自殺を受け、県教委は17日、敦賀市で緊急の研修会を開催。県内の国公立学校の校長ら約650人が参加し、冒頭で黙とうした。
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