山形大の助教による嫌がらせで学生が自殺 遺族が提訴

2017年07月25日(火)08時01分
山形大の学生が自殺、遺族が提訴 アカハラで処分、助教の研究室所属
アカデミックハラスメントを理由に停職処分を受けた山形大助教の研究室に所属していた学生が、助教に対する処分前に自殺していたことが24日、山形新聞の取材で分かった。学生の遺族は大学側に損害賠償を求めて山形地裁に提訴している。
関係者によると、この助教は工学部に在籍。大学は昨年10月31日、40代の男性助教が相手の意思に反する要求などアカハラに当たる行為をしたとして、停職1カ月の懲戒処分とした。
発表によると、この助教は研究室に所属する学生複数人に対し、以前から長時間の説教、口を利かないなどの言動を繰り返し、自らが望む行動を強要した。助教は処分を受け入れたという。
大学は処分発表の際、学生の自殺には触れていなかった。助教のアカハラが発覚した詳細な経緯も明らかにしていない。
同大は山形新聞の取材に対し、「現時点でコメントはできない。大学の主張は裁判で明らかにする」としている。
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2017年08月04日(金)08時06分
アカハラ自殺、大学が相談対応せず…両親が係争
アカデミック・ハラスメント(立場を利用した嫌がらせ)で処分された山形大学術研究院の40歳代の男性助教の研究室に所属していた学生が自殺し、両親が大学側を相手取って損害賠償を求めた訴訟で、学生が自殺する前、両親が「息子が助教のことで悩んでいる」などと複数の教員に相談していたにもかかわらず、大学が適切な対応を取らなかったと主張していることが2日分かった。
学生は当時、工学部4年生で、2015年11月、スマートフォンに「(助教を)恨んでいる」などとメッセージを残し、山形県米沢市の公園で首をつって自殺した。
両親は大学と助教を相手取り、約1億1900万円の損害賠償を求めて提訴し、山形地裁で係争中。訴えによると、保護者会や工学部の後援会の会合などで工学部長ら教員計3人に対し、助教の指導や対応について「息子をつぶそうとしているのか」「研究室からの帰りが遅い」などと口頭や電子メールで相談したが、大学が対応を取らなかったとしている。
同大は学生の自殺後、調査委員会を発足させ、助教による学生らへのアカハラについて調査。昨年6月にまとめた報告書で、必修科目の授業よりも研究室の行事を優先するよう強いたことなどをアカハラと認めたうえで、「アカハラが自殺につながった可能性」があると結論づけたという。
助教は昨年10月、停職1か月の懲戒処分を受けた。同大広報室は取材に対し、「(訴訟について)コメントしない」としている。

2017年08月04日(金)08時06分
アカハラ自殺、大学が相談対応せず…両親が係争
アカデミック・ハラスメント(立場を利用した嫌がらせ)で処分された山形大学術研究院の40歳代の男性助教の研究室に所属していた学生が自殺し、両親が大学側を相手取って損害賠償を求めた訴訟で、学生が自殺する前、両親が「息子が助教のことで悩んでいる」などと複数の教員に相談していたにもかかわらず、大学が適切な対応を取らなかったと主張していることが2日分かった。
学生は当時、工学部4年生で、2015年11月、スマートフォンに「(助教を)恨んでいる」などとメッセージを残し、山形県米沢市の公園で首をつって自殺した。
両親は大学と助教を相手取り、約1億1900万円の損害賠償を求めて提訴し、山形地裁で係争中。訴えによると、保護者会や工学部の後援会の会合などで工学部長ら教員計3人に対し、助教の指導や対応について「息子をつぶそうとしているのか」「研究室からの帰りが遅い」などと口頭や電子メールで相談したが、大学が対応を取らなかったとしている。
同大は学生の自殺後、調査委員会を発足させ、助教による学生らへのアカハラについて調査。昨年6月にまとめた報告書で、必修科目の授業よりも研究室の行事を優先するよう強いたことなどをアカハラと認めたうえで、「アカハラが自殺につながった可能性」があると結論づけたという。
助教は昨年10月、停職1か月の懲戒処分を受けた。同大広報室は取材に対し、「(訴訟について)コメントしない」としている。
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