教諭3人懲戒処分

2019年7月3日(水)10時19分
岱志高教諭を懲戒免職 部活費使途不明100万円超 熊本県教委
熊本県教委は2日、部活動費の不正取得や学校徴収金の不適正な処理などで、県内の公立中・高校の教諭3人の懲戒処分を発表した。同日付で免職、停職、減給が各1人。県教委による2019年度の懲戒処分は初めて。
県教委によると、免職になったのは岱志高(荒尾市)の男性教諭(50)。14~17年度、顧問を務めるサッカー部の後援会とPTAに対し、大会参加費などを二重に受け取って約21万円を不正に取得。これを含め、部活動に関する使途不明金は100万円超に上るという。後援会が昨年10月に詐欺容疑で刑事告訴したが、今年3月に示談が成立。男性教諭は不起訴処分となった。
男性教諭は「多くの方にご心配とご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪しているという。
玉名教育事務所管内の公立中の男性教諭(54)は停職6カ月。教材費や問題集代などを自宅に持ち帰るなどし、昨年度末時点で約102万円の未払いが発生。事務職員に一部を立て替えさせ、未払いを隠そうとした。校長(60)も監督責任を問い、戒告とした。
県北の高校の女性教諭(36)は減給10分の1(2カ月)。昨年8月5日、山鹿市の国道で運転中に死亡事故を起こし、過失運転致死罪で罰金刑を受けた。
古閑陽一・県教育長は「県民の皆さまに深くおわび申し上げる。信頼回復に向け、教職員の綱紀の保持、服務規律の確保に一丸となって取り組む」とのコメントを発表した。
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