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「中学の教師から性被害」女性が実名で・・・法廷で証言

TBS NEWS
2019年4月26日(金)15時32分

「中学の教師から性被害」女性が実名で・・・法廷で証言

 10代の頃、中学の教師に性的な関係を強いられたことが原因で心的外傷後ストレス障害を発症したとして、女性が教師らを訴えた裁判の第1回の弁論が行われ、女性が「性被害の苦しみを理解してほしい」と訴えました。

 フォトグラファーとして活動する石田郁子さん(41)。それは、およそ25年前、通っていた札幌市立中学校の卒業式の前の日、教師の自宅でのことでした。

 「いきなり『好きだったんだ』と言われて、びっくりした」(石田郁子さん)

 石田さんによると、中学の教師に突然押し倒されてキスされたというのです。

 「自分がキスされる対象だったことに理解ができなくて。その時は、そういう行為は大人がすることだと漠然と思っていた」(石田郁子さん)

 高校入学後も、「教師という圧倒的に強い立場の大人に従属的になり、逃げ出せなかった」という石田さん。行為はエスカレートしていったといいます。

 「人を褒める言葉を言いながら、服を脱がせようとしたりとか。服を脱がされることは私は望んでいなくて、そのギャップがよく分からなかった」(石田郁子さん)

 10代の心に刻まれた深い傷は、それから20年以上がたって突然、石田さんを苦しめるようになったといいます。

 「自分の部屋で横になったんですけど、その時に教師が自分の上になっていたのを、足が交差する感触を思い出して、びっくりして跳ね起きた」(石田郁子さん)

 石田さんは心的外傷後ストレス障害=PTSDと診断されました。その後、石田さんは、教師が所属する札幌市教育委員会に状況を伝えますが・・・。

 「確たる証拠が無く、事実認定できなかった」(札幌市教育委員会)

 札幌市教育委員会は、教師が認めなかったとして調査を打ち切りました。

 「私は、教師が教える学校に行っている子どもが、何も知らないで学校に行っているのが、とてもつらくて。今、被害に遭っている人がいるかもしれない」(石田郁子さん)

 今も教師は教壇に立っています。石田さんは、事実関係を明らかにするため、教師と教育委員会を相手取り、提訴に踏み切りました。そして26日、第1回の口頭弁論。

 「教員という立場を利用する性暴力の残酷さや、長い年月がたって、ようやく向き合える性被害の苦しみが理解されることを願っています」(石田さん [意見陳述])



 JNNの取材に対し、教師側は「未成年と知りつつ関係を迫り、石田さんが応じてしまったことはない。石田さんはPTSDを発症したことはない。事実無根だ」と反論しました。また、市教委は「事実関係は裁判で明らかにしていく」と取材に答えたうえで、法廷では「時効が成立している」などと主張しました。

 「教育委員会に言ったり、今までいろいろな人に言って、とにかく理解されない、まともに聞いてもらえないということをあまりに多く経験した。せめて、こういう問題があるというのは聞いてほしい。本人が出れば、信じてくれるだろうと思った」(石田郁子さん)

 性被害を実名で訴えた思いを多くの人に理解してほしい。石田さんは、そう話しています。

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