暴行罪で罰金30万円

2019年3月14日(木)19時57分
生徒に暴行で罰金30万円の即日判決 天白養護学校の教諭
名古屋市立天白養護学校(天白区)で生徒に暴力を振るったとして、暴行罪に問われた同校教諭の稲垣達雄被告(60)=愛知県春日井市、停職=の初公判が14日あり、名古屋地裁は求刑通り罰金30万円の即日判決を言い渡した。
稲垣被告は起訴内容を認め、「(校庭での運動時間中)生徒に注意したが、聞いていないと思った。理由はどうあれ、いきすぎた行為だった」と語った。
近藤和久裁判官は判決理由で「一方的に暴力を振るった、被害者を辱める悪質な態様。真摯な教育に尽力する他の者への悪影響も懸念される」と述べた。
判決によると、2017年11月16日昼、同校の校庭で、男子生徒(19)の尻を2回蹴り、右足首を踏み付けたり、右耳をつかんで引っ張ったりした上、右太ももを1回蹴った。
事件を巡っては昨年12月、名古屋区検が暴行罪で略式起訴したが、今年1月に名古屋簡裁が「不相当」と判断し、公開の法廷で審理された。
判決後、男子生徒の両親が名古屋市内で会見。母親(47)は「注意を聞かないのなら暴力を振るうのではなく、行動に移せるようにするのが本当の教えだと思う」と話した。
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