バレー部員自殺 教諭は他校でも暴言 両親ら、懲戒免職求める

2020年12月27日(日)08時32分
バレー部員自殺 教諭は他校でも暴言 両親ら、懲戒免職求める
岩手県立不来方高校でバレーボール部員(当時17歳)が自殺した問題で、部員に暴言を浴びせた当時40代の男性教諭が2008~09年に勤務していた別の高校でも生徒に暴言を吐いたとして、佐藤博県教育長は26日、生徒の両親に初めて謝罪した。両親らは教諭を懲戒免職処分にするよう求めた。
生徒の父親(64)らが同日、記者会見を開き明らかにした。父親は「加害教諭に謝罪を求めたが、(県教育委員会に)『組織として対応したいので今回は控えさせてもらう』と言われた」と明かした。父親は「真相究明ができていないので、これでは謝罪とは言えない」と突き放した。
謝罪には自殺した新谷翼さんの父聡さん(53)も同席。県教委側から教諭の処分について初めて意見を求められたという。懲戒免職を求めた聡さんは「(教諭は)いろいろな事象を起こして反省も謝罪もない。社会通念から逸脱している」と厳しく指摘した。
県教委は、教員による体罰などの再発防止のため「岩手モデル」策定委員会を近く設置する方針。聡さんらは、策定委のメンバーに体罰被害の経験者を入れるよう求めたという。
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